財政と税制 2010 1 23

 「パラドックス 2009 12 20」で、
バブル崩壊後の日本は、財政再建を目指して、
「緊縮財政」と「増税や実質的な増税」を行ったら、
結果として、税収減になり、さらに財政が悪くなったと書きました。
(こんなことをしていたら、格付け会社は、日本国債の格付けを下げたくなるでしょう)
 これについて、詳しく知りたい方は、以下の本が参考になるでしょう。
「増税が日本を破壊する」(菊池英博著 ダイヤモンド社 2005年出版)

パラドックス 2009 12 20
 バブル崩壊後の日本では、
その歴史が20年分になりました。
そこには、パラドックスがありました。
 財政再建を目指して、
「緊縮財政」と「実質的な増税」を行ったら、
結果として、税収減になり、さらに財政が悪くなった。
 なぜか。
このような政策は、日本において、
消費者マインドや経営者マインドの萎縮を招き、
結果として、日本経済も萎縮することになったのです。
 人類史上、類のない貯蓄過剰の日本では、
不景気の時は、政府支出を拡大し、
好景気の時は、政府支出を削減するという政策を取るべきだったのです。

書名 平成経済20年史
著者 紺谷 典子  幻冬舎新書
 この本は、平成の20年間を歴史として振り返っています。
著者は、平成という時代は、「改革」に明け暮れた時代だった。
そして、改革するたびに、生活は悪化したと指摘しています。
 なぜか。
確かに、改革は必要だった。
しかし、改革という美名がついているものの、
中身は、単なる歳出削減だった。
だから、改革をするたびに、生活は悪化した。
 著者は、この本の中で財務省を批判していますが、
これは、間違いだと思います。
 そもそも、財務省というものは、
どのような経済情勢においても、
歳出削減を叫ばなければならない宿命があります。
そんな財務省に政策を丸投げした政治家に責任があります。
 夕方、国会が終わったら、料亭や高級レストランへ直行する。
これは、夕方、学校が終わったら、ゲームセンターへ直行する子供と同じです。
 政策はわからないが、政局は得意だ。
そんな政治家が山ほどいたのです。
「政策」の部分は、財務省に丸投げだった。
 しかし、財務省は、省の宿命として、
どのような経済情勢においても、
歳出削減に取り組まなければならない。
その結果、改革をするたびに、国民生活は悪化した。














































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